Selected Works

《 不如意のティーサロン 》 2019

TERATOTERA祭り2019の会場で、二人一組になってミックスティーを飲むセレモニーを開催。
様々なお茶の名前が書いてあるカードを2人がそれぞれ1枚づつ選んで出し合い、ミックスティーを淹れて飲む。お茶の味は相手のカードとの組み合わせによって決まり、飲みたい味のお茶を飲むことができない。
サロン併設のイベントスペースでは、小倉正史氏が蓄積した資料の「公開整理」ワークショップを行った。

撮影:阪中隆文氏

《 不如意の儀 》 2019

室内に6つの分岐点と、11の作品を配置したインスタレーション。分岐の先々で、日常と遊び、美術がひもづけられた異なる体験をすることができる。
ヘロドトスの『歴史』の一節にある、飢饉の18年間を遊びによって乗り切ろうとした古代国家の話からインスピレーションを受けた作品。歴史の中で様々な遊びや表現がどのように展開してきたのか(できるのか)という視点からの試み。

撮影:白井晴幸氏/東京都現代美術館

《 何かを解体してボートを作る/レッスン 1. 棺桶 》 2018

必要最低限の加工と道具によって、身の回りの物や人生に不可欠な物をボートにリメイクするシリーズ作品。
人類の移動と船の関わりをリサーチする過程で、自分自身の家系に桶屋のルーツがあることを思い出し、棺桶自体も生と死の世界を移動する乗り物であることに注目した。
本作ではネット通販で購入した棺桶を解体して、簡易ボートを作成した。

 

《 遠くの人影 1 》 2018

水面に船が浮かぶ至って平和な写真に、満載の黒い人影を描き込んだペインティングのシリーズ作品。
世界中の様々な地域の民間信仰「いつの日かやってくる白い人」(文明をもたらしたり救世主となる)への興味と現実の落差に着目した。現実には遠くの人影は人の肌の色に関わらず黒っぽく見えるため、人影は黒色でペイントした。人類は常に外の世界への期待や希望を持つ一方で、外の世界から来る人を受け入れるのにある種の抵抗を持ち、摩擦が生じる。
他者としての遠くの人影がもたらすイメージ、歴史的記憶、恐怖感や距離感を提示する。

 
《 みがかねば曇るなにか 》 2018

2016年9月19日開催の移民と難民に関するサミットで採択されたニューヨーク宣言の序文1.を真鍮板に刻んだもの。この宣言は後にトランプ政権が加盟国間の交渉過程から離脱を表明したことで知られる。
真鍮は腐食はしにくいものの、磨かずにいると黒ずみや緑色の錆のため文字が読みづらくなる。
法的拘束力を持たない理想としての「世界観」すら共有困難な世界に、宣言を顕在化させる方法を探るシリーズ作品。電光掲示板による同文の日本語訳《ともさねば消えるなにか》と対になる。

《 連続しない時間・踊り場 》 2017

2017年開催の「引込線」での展示に際して、電気の使用が難しい会場における映像装置として鏡を用いた作品。アクリルミラーを6枚に分割し、裏面にコーティングしてある銀の一部を溶かし除去した部分からは背面の風景が透過して見える。
「引込線」では本作を階段の踊り場に設置し、鏡が人の接近・通過・消失の一連の動きを記録せずに映し出す。その映像を、人の目と記憶が別の情報とともに記録する。エドワード・マイブリッジ及びマルセル・デュシャン以降、断続的に受け継がれる《階段を降りる・・・》作品群へのオマージュ。

《 球体の亀裂 》 2017

白く塗られた球体に1本だけ残された黒い線は地球の最新の日付変更線で、2011年12月29日に変更されたもの。
日付変更線は実物を確認できないが、私たちの生活を支配する重要な設定のひとつであり、主に国家間の貿易(商業)上の都合で時勢に応じて部分的に移動してきた。

一本の線が暗示する地球上のパワーバランスを想像し、鑑賞するための作品。

 

《 Where Are You ? 》 2016

1977年、視覚障がい者向けに白と黒の駒を手触りで区別できるユニバーサルデザインのオセロが発売された。
本作では二人のプレイヤーはアイマスクを着用して、ユニバーサルデザインのオセロをプレイしている。しかし駒の裏表両面をうしおが白黒半々に塗装したことで、視覚に頼り戦況を追うことが次第に困難になる状況が映像化されている。

#白黒の駒を使うボードゲームが、白黒つけられない作品シリーズの3作目。

 

《 Continue? Yes. 》 2014
《 やもめ男と美女のチェス 》 2013
《 Form a Party 》 2014

撮影:長沼宏昌氏

《 ふっかつのじゅもん 》 2014
《 1,000yen 》 2014 -